泰日工業大学 ものづくりの教育現場から

第62回『2018年8月新設の国際課程DSAとIBM』

タイでものづくり教育を進める泰日工業大学(TNI)の例をもとに、中核産業人材の採用・育成について検討します。今回は前回に続き、来年8月に開始されるタイ・日本ほか世界各国対象の国際プログラムを紹介させていただきます。今回は3つの国際課程のうち、3課程(コース)の共通の特徴と、情報技術学部のデータサイエンス・解析学課程(DSA)と経営学部の国際ビジネス経営学課程(IBM)を紹介します。なお、日本人学生も奨学金対象になり、特に本年のタイ日修交130周年を記念し、これらコースを含む130人を奨学金対象者とします。

データサイエンス・解析学(DSA=Data Science and Analytics ):

 

DSA学習の特長

1.    数学、統計学、コンピュータ科学とビジネスを合わせた学際的課程。

2.    タイランド4.0の下でのデジタル経済のメインエンジンになる産業に焦点。

本課程は、統計学、コンピュータ科学、ビジネス、データを洞察力に変え視覚化、隠されたパターンを発見し、将来の動向を予測、企業の競争力を獲得する諸科学と方法を活用します。そしてこれからの世代に必要な知識と能力を身につけ、産業界に変革を起こす技術者を養成します。DSA修了者の役割は、製造業、金融、サービス、医療、さらに農業まで及ぶでしょう。また卒業後の期待される職務は、英語のキャリア欄をご参照ください。

 

 

 

 

国際ビジネス経営学(IBM=International Business Management)

IBM学習の特長

1.    国際ビジネスに重要な次のテーマの学習:グローバル化の役割、貿易障壁政策、アジア各国や新興市場のビジネス環境、効果的変化管理組織の構築、自動車産業のビジネス動向、ネットマーケティング、インダストリー4モデル、デジタル経済の影響、起業・イノベーション・ロジスティクスの将来の関係。

2.    効果ある課程、論理知識に加え、ビジネスプロジェクトの体験学習。

IBM課程は、世界の先進・新興経済圏を視野に入れた内容で、さらに、国際ビジネスのキャリアを追及するすべての学生に不可欠な履修内容です。またインターンシップなどの実践的な組織・職業訓練も含んでおり、学生の就職先になる、自動車、電機、繊維産業などの国際ビジネス環境の職場、または商業関連分野を視野に入れています。TNIは、学生が、アジア太平洋、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカの地域経済共同体の課題に対応できる、革新的な学びの環境を作りました。本課程終了後の期待される職業は、英語のキャリア欄をご参照ください。

 

 

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