タイ節税講座

Chapter 2 第7回 タイの医療事情

今回は、私たち日本人がタイでよく利用する私立病院についてまとめました。タイは世界でも医療技術が高く、最先端医療を受けることができます。

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【サミティベート病院スクンビット】

日本人が多く居住しているスクンビット通りソイ49に位置し、たくさんの日本人が利用している私立病院です。ベッド数は270床、専門医師は400名以上在籍しており、世界保健機構(WHO)や国際病院評価機構(JCI)にも高く評価されています。スクンビット病院では日本語窓口があり、約20人在籍する日本語通訳が診察時の通訳や手続きなどをサポートしてくれるので、安心して治療を受けることができますね。

また、スクンビットエリア以外にもシーナカリン、シラチャに病院があり、3つの病院を合わせると800床以上のベッド数、年間100万人以上の患者数がいるそうです。ちなみにそのうちの約40%は外国人だそうです。

 

【バンコク病院】

バンコク病院はタイで最初の私立病院として設立され、現在タイ国内に17病院、カンボジアに1病院を展開する東南アジア最大級の国際病院です。

ペチャブリー通りにあるバンコク病院は、現在26カ国以上の言語対応をしていて日本語専用受付カウンターもあり、診察時の日本語通訳や手続きのサポートをしてくれます。そのため日系企業や日本人利用者も多く、約300社、6000人もの日本人がこの病院を利用しています。

特にガンや心臓病に特化した病院で、中でも内科のCharn医師は評判が良いです。各国の最先端医療技術の導入に力を入れていて、タイの病院としては初めてタイ国王投資委員会(BOI)から認定されました。現在は550床のベッド数、1日当たり約2500人の患者数がいるそうです。

 

【バムルンラード病院】

バムルンラードインターナショナル病院は、バンコクのスクンビットソイ3にあり、バンコク中心部に位置しています。国際的に正式認可を受け、複数分野を専門としている総合病院です。現在554床のベッド数、年間100万人以上の患者数、そのうち約40万人が外国人患者とのことです。バムルンラードも東南アジア最大級の私立病院といえますね。2008年に開設された外来棟には日本人専用の受付カウンターが設けられています。特に小児科の Chiraporn医師や産婦人科のTuangsit医師は人気で、献身的なサポートをしてくれると評判です。

 

【BNH病院(Bangkok Nursing Home Hospital)】

バンコク・シーロムエリアに位置するBNH病院は、112床のベッド数の私立病院で、ICU、CCU,NICUがあります。日本語通訳も常勤しているので安心して治療を受けることができます。 産婦人科のWiboon医師は自然分娩を推奨している医師の一人で、婦人科系の評判が良い病院です。BNH病院は元々は外国人の介護医療を提供するために設立されたようですが、国内外の民間医療市場の需要に応えるため、新しい国際病院を設立し今の形となりました。

 

【ラーマ9世病院】

ラーマ9世病院はバンコクのフライワーンエリアにある私立病院です。300床のベッド数、CT、MRIなどの最先端の医療設備が整い血液透析もできます。現在約200人の医師を抱え、多国語対応しており、日本語通訳などのサポートもしてくれます。上記病院よりも比較的安価で治療ができるため、外国人のほかタイ人も多く利用している病院です。

 

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上記以外にも日本語対応(もしくは英語対応)の病院はまだあります。最先端医療を安心して受けれるのはとても良いことですが、不安なのは治療費ではないでしょうか…?

【上記病院で入院をする場合の1日当たりの部屋代】

  • サミティベート病院:約7000バーツ(全室個室)
  • バンコク病院:6800~10,000バーツ(全室個室)
  • バムルンラード病院:約6000バーツ~12000バーツ(部屋タイプによる)
  • BNH病院:約9000バーツ~23,000バーツ(部屋タイプによる)
  • ラーマ9世病院:約3000バーツ~8000バーツ(部屋タイプによる)

いずれの部屋代には看護師代や食事代などが含まれています。病院によっては食事の種類によって料金が変更となるケースもあります。もし何日間か入院され、この部屋代金に医師代、薬代、手術代など追加されると、、、考えただけで怖いですね(汗)。

弊社では上記病院以外でもキャッシュレス可能な医療プランを多数ご用意しています(※治療費が保障額を超えた場合、超えた部分の費用に関しては自己負担となります)。ちなみに日本の駐在保険は契約期間が1、2年と短期契約のケースが多いですが、タイの民間の医療保険は契約期間が長く、不要となる際は医療部分のみ解約することができます。

万が一の際に備え、健康なうちからご加入することが一番の得策です。ご興味ある方はぜひお問合せくださいませ。

 

【著者】 佐々木 扶美 タイ資産運用アドバイザー

MDRT4年連続会員(世界中の生命保険・金融サービス専門職のトップクラスのメンバー。MDRTメンバーはビジネスと地域社会のリーダーとして、生命保険と金融サービスの専門家として世界中で認知されている)

在タイ12年。利回りの高い保険を活用した法人税、個人所得税の節税コンサルティング、および土地を使った資産運用のアドバイスを行う。配偶者はタイ人、タイ永住組。

連絡先: 081-8242117
メール:info@siamrcs.com
www.aseanlandbanking.com

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