タイ節税講座

Chapter2 第13回 節税年金プラン

しばらく前に節税の対象となる積立貯蓄プランについてお話しさせていただきました。今回は同じく節税に使えるタイの年金プランをご紹介したいと思います。

タイにお住まいの皆様、年金はどうしていらっしゃいますか?ご駐在の方は日本の年金を継続されていらっしゃると思いますが、そうでない方はどうされていますか?海外在住者は年金の支払い義務がなくなります。国民年金は2017年より10年以上積立期間があれば受け取り資格があることになり、海外在住の間は支払いを猶予している方も多いと思います。

さて、日本で年金の積み立てを続けるのとタイで備えるのとどちらが良いでしょうか。

日本の年金は超高齢化社会が進むにつれ、年々受け取りが開始される年齢が上がり、また受け取ることができる金額が減っています。現在の40代あるいは50代の方でさえ、さて自分が受け取れる年齢になったときに一体いくら受け取ることができるのか…また年金運用上での問題もよく耳にします。日本の年金に希望を持って支払っているという方はおそらくいらっしゃらないでしょう。

 

タイに長期的に住んでいらっしゃる方は幸運にも選択肢があります。タイの保険会社が出している年金プランに入るという選択肢です。タイは高齢化が進んでいるとは言え、平均年齢38歳(2015年)、平均寿命が74.6歳の国です。経済成長や経済規模は決してGDPだけではわからないとは思いますが、今年のGDP成長率は 1~3月期で前年比4.8%増と、経済成長も続いている国です。そのような国で積み立てる長期的なプランというのは自ずと利回りは高くなります。

また積立期間も5年など短いものが出ています。60歳までなど長期間タイで積み立てられるかどうかは不安になると思いますが、たった5年であれば魅力的ですよね!タイ滞在中に積立も終わり、節税もできます。一石二鳥。もちろん帰国後でも積立は継続できます。

 

バンコクライフ社の実際のプランを見てみます。35歳男性が年間100,100バーツを5年間積み立てるとします。年金は60歳からの受け取りで毎年68,250バーツ。60歳から99歳まで受け取ることができます。契約時の条件が変わることはありませんので、必ず60歳になればこの金額が受け取れます。

満期までの受取金額は2,730,000バーツとなります。5年間合計500,500バーツの積み立てで2,730,000バーツも受け取ることができるのです。保証された金額です。大きいですよね。安心ですよね。このような短期間の積み立てのプランでも所得税控除の対象となっているため、節税になります。

税率30%の場合には100,000バーツの積み立てでなんと30,000バーツも毎年戻るのです。5年間で150,000万バーツもの節税になります。つまり先ほどのプランの場合、実質の負担が約350,000バーツとなりますが、満期までの受取金額は2,730,000バーツなのです。年金控除の枠は上限200,000バーツとなっており、この枠だけでも60,000バーツも毎年節税できるのです(年金控除は課税所得の15%まで、上限200,000バーツ)。

受け取り開始年齢も受取金額も契約時にしっかりわかり、大きく殖えて また受け取りが保障されているタイの年金プラン。タイ在住者(長期滞在ビザを所持していることが条件)だけが加入することができます。老後の不安はタイの年金プランで解消。そして大きく節税。まだ積み立てていない方、節税をされていない方はぜひお問い合わせくださいませ。

 

【著者】 佐々木 扶美 タイ資産運用アドバイザー

MDRT4年連続会員(世界中の生命保険・金融サービス専門職のトップクラスのメンバー。MDRTメンバーはビジネスと地域社会のリーダーとして、生命保険と金融サービスの専門家として世界中で認知されている)

在タイ12年。利回りの高い保険を活用した法人税、個人所得税の節税コンサルティング、および土地を使った資産運用のアドバイスを行う。配偶者はタイ人、タイ永住組。
メール:info@siamrcs.com
www.aseanlandbanking.com

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