Hola! メキシコ日系進出通信

第1回 タイとの比較①

はじめまして。

送風機・ミストコレクター・集塵機などの環境改善機器メーカー、昭和電機株式会社の名古屋支店で勤務している、梶本嵩顕(かじもと・たかあき)と申します。

この度、昭和電機グループの日本国外で、タイ・韓国・台湾に次ぐ4ヶ国目の現地法人としてメキシコへの進出が決定いたしました。それに関連しまして、現地の事情を当コラムにてご紹介する任を拝しました。これから、よろしくお願い致します。

まず弊社進出の理由としまして、2017年のメキシコの国内自動車生産台数は、約377万台(タイは同年約199万台)と自動車産業が主たるメキシコにおいて、日系自動車関連企業様の生産設備の大半は日本・タイ・アメリカ(北米)で製造されており、その生産設備に搭載される送風機・ミストコレクター・集塵機などをメキシコ現地へ渡った後も安心してご使用いただきたい、ということが背景です。

また、赴任者の方々もタイで赴任された次の赴任地として、メキシコへ赴任されるとこがしばしばあるそうです。そこで本記事では今後、共に自動車産業が主たるタイ⇔メキシコの比較などにも触れさせていただきたいと考えています。

まずは、ごく一般的な比較です。

  1. 面積

・タイ:51万4,000平方キロメートル(日本の約1.4倍)

・メキシコ:196万平方キロメートル (日本の約5倍)

  1. 人口

・タイ:6,572万人

・メキシコ:1億2,920万人

  1. 首都

・タイ:バンコク

・メキシコ:メキシコシティ

  1. 言語

・タイ:タイ語

・メキシコ:スペイン語

  1. 物価レベル

(1)水(1.5リットルボトル)

・タイ:54円

・メキシコ:81円

(2)鶏胸肉(1kg)

・タイ:317円

・メキシコ:469円

(3)ガソリン(1リットル)

・タイ:94円(91)

・メキシコ:96円(レギュラー)

食費に関しては共に日本より安く、似通ったイメージです。ガソリン代は日本と大差がないですが、その点もまた類似しています。

驚きの相違点として、「気候」が挙げられます。バンコク(タイ)、グアナフアト州(メキシコ)を比較した場合、9月は共に雨季ですが、

・バンコク:平均最高気温33℃、平均最低気温25℃、平均降雨日数18日

・グアナフアト州:平均最高気温27℃、平均最低気温14℃、平均降雨日数7日

常夏のイメージもあるメキシコですが、日系自動車関連企業様が次々に進出している

バヒオ地区と呼ばれる中央高原地帯は標高2000m前後に位置しており、雨季でも、雨が降っている時間を除き、乾燥しているため、快適でとても過ごしやすい気候です。

また、メキシコの一般的な大学新卒者の平均月給が40,000円~50,000円程度と言われる中、バヒオ地区の日本語⇔スペイン語の通訳人材は極端に不足しており、

人材確保のためになんと360,000円程度の求人がある程です。

 

次号以降もタイ⇔メキシコの比較について、驚きの内容も盛込みながらお伝えできればと考えています。

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