ウォーターライン社は創立から20年以上に渡り、工業プラントの暑さを軽減し、労働環境を改善することを目的に事業を行ってきた。その実績が認められ、今ではASEAN地域における工場向け換気システムのトップ企業となっている。同社はターンキープロジェクトの形でサービスを提供し、システムの設計から設置、設置後のメンテナンスまで専門家が迅速に対応する。ゼネラルマネージャーのキース・フング氏は、「お客様に最高の結果と最高の利益をお届けします」と胸を張る。

工場の作業環境改善に貢献

キース・フング氏は同社の事業について次のように語った。 　「私たちは産業用換気システムの専門家です。創業時から現在に至るまで、自動車産業、食品・飲料産業、物流・倉庫業、大型配送センターなどの大規模な産業プラントに製品を納入してきました。大型シーリングファン（ビッグファン）の製造およびサービスにおいて、当社に勝る企業はありません。現在はタイに本社と組立工場を置き、ベトナム事務所にも営業と施工のチームが常駐しています」

多くの産業プラントが工場内冷却のために大量の小型壁掛けファンを使用しているが、それらはファンが小さすぎるため冷却性能が十分に発揮されず、電気使用量も増える。そこで同社は、効果的に熱を減らして工場内の作業環境を改善する様々な換気システムを開発し、ターンキープロジェクトの形で顧客に提供している。

革新的な冷却システムを開発

ウォーターライン社はオープンスペース冷却機や蒸発冷却器を用い、気化冷却の原理で工場の冷房と換気を行う革新的なシステムを開発した。

「スウェーデンのムンタース社の冷却パッドを使用しています。外気が内蔵の特殊水膜コーティングした冷却パッドを通過することで、水の気化現象によって空気の熱が奪われて温度が下がり、涼風となります。その後、軽量で耐久性に優れた一連のパイプと通気口を介して、工場内の重要なエリアに運ばれます」

同社は汚染物質をエリア内から分離する配管システムの設計・構築も行う。強力な排気ファンを搭載したダクト抽出システムは、工場内で発生する熱、埃、煙、化学物質などを捕集効率に優れた高性能フィルターで捕らえ、工場内の複数のポイントから汚染物質を分離する。

最近開発した巨大ファン「Big Fan TORQ™シリーズ」は、ブラシレスDCモーターを搭載し、市場で最も軽量なファンでありながら最大1800m²の風量を生み出す画期的なファンで、従来の大型扇風機に比べ僅かなエネルギーしか使用しないためコストダウンも実現する。同シリーズは1つのコントロールユニットで最大32台のファンを制御できる。また、地域の気候や温度に応じてファンの速度を自動的に調整できるほか、ファンの動作をプリセットして効率的な自動運転を行える。

日本企業からの高い信頼

同社は長年の経験とノウハウの蓄積により、多くの日本企業から高い評価を得ている。現在は日本企業の顧客が50％に達したという。同社が常に顧客の信頼を得ているのは、すべての換気システムが顧客の用途に合わせて総合的に設計されているからだ。工場ごとにレイアウトやオペレーション、製品の種類などさまざまな要素が異なり、設計も一様ではない。そのためすぐに顧客に製品を売り込むようなことはしない。

「私たちは設計に精通したエンジニアのチームを全ての現場に派遣します。エンジニアは豊富な知識と経験を活かして、お客様の工場にシステムを導入するための最適な方法を見つけ出します。私たちの目標は、お客様の工場の環境を清潔、安全、クールに保ち、すべての人の生活の質を向上させることです」

2021年11月1日掲載

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