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第2回タイ国際トラックショー開催 多くの日系企業が出展
トラック及びトラック物流を中心としたBtoB展示会「タイ国際トラックショー2017」が、6月8日から10日まで、ノンタブリー県の国際展示場インパクトで開催された。開会式では主催者を代表して西尾レントオールの西尾公志社長は「タイ経済、アセアン経済の発展に貢献したい」と挨拶した。
日野モータースセールスタイランドは、現在販売に力を入れている小型トラック「イノベーター300」などをPR。同社が供給したタイサッカーの強豪バンコクユナイテッドの選手移動用バスも登場した。設立55周年を迎えて中村伸社長は「ディーラーの経営スタイルも変わってきている。我々も今までのトラックの概念を見直して、新しい世代へ伝えていきたい」と語る。
JASK ORIENTがアピールしたのは、タイヤ空気圧・温度モニタリングシステム「TP Checker」。乗用車やトラックのホイールなどにセンサーを取り付け、タイヤをリアルタイムに監視して安全管理に役立てる。細谷インターナショナルは矢崎のデジタルタコグラフを紹介した。タイ新明和のブースにはサムットサコーン県で製造する各種ダンプホイストが並んだ。同社は昨年、設備を増強して生産能力を上げている。今後も着実なシェア拡大を目指す。カーズコーポレーションのブースには、デコトラなどにも使われるトラックのアフターパーツが。バンコクにはアンテナショップも2店舗設けている。
同時期に建設産業展示会「INTERMAT ASEAN 2017」も開催され、NDTタイランドは各種建機を展示した。
タイ-ラオス間は国境税関増設へ タイ商工会議所顧問語る
展示会には近隣国から数多くの関係者も招かれた。ラオス人ながらタイ商工会議所の顧問も務めるシースパン・センサヴァン氏も展示会を訪れて月刊U-MACHINEの取材に応じ、ラオスへの投資について「ロジスティクス、国境貿易と飲食品、観光とサービス、農業、エネルギー、天然資源、金融、不動産開発の8分野が有望である」と語った。タイとラオスは通商・投資を奨励し、経済パートナーシップの絆をさらに発展させる途上にある。国境貿易の振興を目指してラオスの地方税関7カ所を国際税関に昇格させる動きもあるという。また中国の一帯一路構想へのアクセスを狙い、タイとラオスはプラチャーラット市場を開発し、インドシナ半島での副次効果を高める。
さらにシースパン氏は「ラオスのタイ製品輸入額は約45億ドルで、全輸入額の60.9%を占める。一方、ラオス製品のタイへの輸出額は12億ドルで全輸出額の30.4%でしかない。とはいえタイの資本が数多くラオスに進出している。とりわけ工業セクター、エネルギー、農業、観光をはじめ、その他様々な部門に広がっており、タイはすでにラオスの通商相手国のトップになっている」という。またシースパン氏は「二国間の投資ルートを大きくして、事業の協力関係に力を入れることである。それは両国の投資家の活気を引き出し、また天然資源の採算の良い利用が進んで両国の恒久的な安定につながるだろう」と加えた。