タイの生命保険・年金保険を日本語で案内 将来の資産形成、節税など多数のメリット
アドバンス(タイランド)は2014年に設立され、タイの日系企業およびローカル企業にタイ語・日本語の通訳の派遣や文章の翻訳、さらに日本人向けにタイ語学習用の教材を制作、出版してきた。そして昨年10月から、KS Lifeとしてタイ在住日本人向けにタイの保険会社の生命保険、年金保険などの商品の案内をスタートした。タイ在住日本人の知る人ぞ知るタイの保険。実はさまざまなメリットを持っている。
銀行預金より高い利回り 魅力的な所得税控除
日本は国民年金、厚生年金などの公的年金、国民健康保険といった医療保険制度が充実している。一方、タイは公務員の年金、医療保険などは充実しているものの、その他の個人向けとなると公的制度は十分とは言えない。それを補うように、民間の保険会社から多彩な医療保険、年金保険のプランが販売されており、日本人でもパスポートやワークパミットなどがあれば加入できる。
アドバンス(タイランド)の佐藤真也取締役は「弊社が日本人のお客様にお勧めしているのが、利益確定型といって利回りや満期の受取金額が確定している商品です。利率が3%程と特に高いわけではありませんが、安心が強みのローリスク・ミドルリターンの商品を販売しております。生命保険の死亡時補償が日本と比べると物足りなく感じる方もいるかもしれませんが、日本より利回りが良く、掛け金、積立および満期の年数に応じて、満期時に受け取ることができる金額が多いのが特徴です」と語る。
もう一つの大きなメリットが節税だ。タイでは生命保険なら年間10万バーツ(契約期間10年以上のプラン対象)まで、年金保険は年間20万バーツ(契約期間10年以上、所得の15%まで)まで、所得税の控除を受けることができる。年末までに加入、支払いを終えれば、年が明けてから保険会社から支払い証明書が送られてくる。例えば確定申告を勤務先が行っている場合、その支払い証明書を経理担当に提出すれば、例年4月以降に還付金として戻ってくる。黙っていても所得税は給与から引かれる。それならばと、節税対策として保険に加入し、支払期間を終えるとすぐ別の保険を購入する顧客もいるという。「プランにもよりますが、還付金として戻ってくる分も含めると、年あたりの利回りが5%、6%を越えてくる商品もあります」。
下記は、実際に発売されている5年積立、10年満期の生命保険プラン。
積立金:99,500 B / 年×5=総額 497,500 B
死亡保障:500,000 B 満期受取額:600,000 B
(払戻金:100,000 B、満期金:500,000 B)
年収210万バーツ、税率30%と仮定すると、99,500×30%=29,850 B / 年の節税となり、さらに5年間となると計149,250 Bの節税となる。積立総額497,500-149,250=348,250 Bの実質負担で受取総額600,000 Bとなり、差額は251,750 B、利率7.23%の利回りとなる。駐在を終えて日本に帰国した場合も、タイに口座を残しておけばインターネットバンキングなどで支払いを続けられる。満期時、もしタイに口座がなかったとしても、タイの住所さえあれば小切手で受け取ることも可能だ。
タイ語不要で加入可能 アフターフォローも安心
KS Lifeが提携している保険会社は、バンコクライフ社、タイライフ社、香港系のティパヤ社の3つ。バンコクライフ社(Bangkok Life Assurance PCL= บริษัท กรุงเทพประกันชีวิต จำกัด (มหาชน))は1951年に設立され、個人および団体向け生命保険を主要事業としている。タイ証券取引所(SET)にも上場。時価総額が大きく流動性の高い上位50銘柄で構成されるSET50指数の一つにも入っている。また、日本の日本生命が25%の資本参加をしており、日本人のスタッフが駐在している。
タイライフ社(Thai Life Insurance Co., Ltd.=บริษัท ไทยประกันชีวิต จำกัด (มหาชน))は、1942年創業の老舗保険会社。個人向けの保険、年金商品を強みとしている。生命保険料収入では業界3位(2017年)を誇る。同社のCMが感動を呼ぶとして日本でも話題になったこともある。また、日本の明治安田生命が15%の資本参加している。ティパヤ社(Dhipaya Life Assurance PCL=บริษัท ทิพยประกันภัย จำกัด (มหาชน))は、1924年に香港で設立され、タイでは1949年から営業を開始。2013年にはSETに上場。特に年金プランの利回りが高い。
「年金保険と生命保険は特徴がそれぞれ違います。お客様と話して、どちらを好まれるのか、ニーズを確認します。毎年の支払金額、支払方法に関しても、ご予算やご希望に応じて決めることができます。タイの保険は大丈夫ですか?とよく聞かれますが、知れば知るほど、保険というより投資に近いイメージです。各保険商品は財務省傘下のタイ保険委員会(OIC)の承認のもとで販売されている上、万が一、保険会社が経営不振に陥っても、OICによって契約時の内容は保証されます」。
タイの保険会社ゆえに、資料もタイ語のものが多い。扱う金額が小さくない保険ともなれば、正確に理解した上で加入したいところ。その点、同社では通訳の派遣や日タイの翻訳を手掛けており、言語の変換に強いスタッフが揃っている。さらに日本人のスタッフに日本語で相談できる上、加入後のアフターサポートも日本語で受けることができる。例えば、更新などでパスポート番号が変更された場合、保険会社に届け出をしないと後の本人確認が面倒になる。仮に日本に帰国しても、メールなど日本語でやり取りできる安心感は大きい。
「お客様からは満期はいつか、今解約したら返戻金はいくらかなど、ご連絡をよくいただきます。弊社ではスタッフが保険会社とタイ語でやり取りをして、私がその内容をお客様にお伝えします。お客様はタイ語を一切感じることなく、ご利用いただけます」。KS Lifeでは、これらの作業について手数料を設けていない。日系企業だからといって、ローカルの販売代理店より高くなるわけではないのだ。保険会社から直接購入しても、KS Lifeを通して購入しても、支払金額はまったく同じだ。
「タイの生命保険や年金保険に興味を持たれる方は、タイが好きな方が多く、本帰国してもゆくゆくはまた戻って来たいと考えていたり、移住まで至らなくてもゴルフや旅行などでタイを訪れた際の生活資金にしたいと考えていらっしゃるお客様が多いです。また、資産形成の一つとして活用されている若い現地採用の方もいます。サポートは日本人が行います。ぜひ、安心してご購入いただければと思います」。所得税控除のためには年末までに加入する必要がある。タイの保険だからといって身構えず、検討してみてはいかがだろうか。
(2019年9月号掲載)
会社情報
会社名 | Advance(Thailand)Co., Ltd. |
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住所 | 2Fl., Manutham Mansion Building, 33, Soi Sukhumvit 51, Sukhumvit Rd., Klongton Nua, Wattana, Bangkok 10110 |
お問い合わせ先 | Web:https://www.thai-hoken.com/ |
担当者名 | 原 Mobile:097-098-4091 E-mail:info@thai-hoken.com |