タイ節税講座

Chapter2 第10回 タイの損害保険

今までは生命保険を主にコラムを書いていましたが、今回は損害保険についてシェアをしたいと思います。損害保険といってもその種類は多く、一般的には自動車保険、火災保険、地震保険、傷害保険、旅行保険などが知られていますね。タイでは交通事故件数が日本よりも多く、万が一のケガなどに備えるため傷害保険に加入されている方も多いかと思います。

傷害保険

傷害保険は突然の事故によるケガ、障害などに備える保険です。突発的な外来原因に対しての補償となるため、疲労骨折などの緩やかに発生するケガや、心臓発作が原因の転倒によるケガ、ウイルス性食中毒などは補償適用外となります。また一般的には自然災害によるケガなども補償されないケースがあります。

【サンプル:30歳男性】※保険料は毎年変動します。

年間保険料:8,671バーツ

死亡保障額:100,000バーツ

事故補償額:300,000バーツ

紛争や殺人による死亡保障:300,000バーツ

*保障内容

– 両手両足もしくは両名の喪失(2つ以上喪失した場合):補償額300,000バーツ

– 片手片足もしくは片目の喪失:補償額180,000バーツ

– 親指と人差し指の喪失(同じ手の場合):補償額75,000バーツ

※事故補償額は最低10万バーツ~最高50万バーツまで設定することができます。

 

住宅保険

タイでコンドミニアム等をご購入されている方では、住宅保険が必要になるかと思います。タイの土地は外国人は所有することができませんが、コンドミニアムは私たち外国人でも購入および所有することができるため、投資目的やご自身のお住まいの為に所有されている方も多いかと思います。

日本ではコンドミニアム購入時や賃貸契約時に保険に加入することが一般的ですが、タイでは保険に加入することが義務付けられていません。そのためご自身で適切な保険に加入することが必要となってきます。

弊社でご提案している住宅保険は、火災、水災など様々なトラブルから建物を守る保険です。一戸建てやコンドミニアムなどの建物から、家具なども補償対象となります。

主な保障内容

1.火災 2.落雷 3.爆弾 4.自動車事故による破損 5.航空機による破損 6.水災 7.嵐の被害 8.洪水の被害 9.地震の被害 10.ヒョウの被害(賃貸の場合は項目1~6まで)。

保険料(一例)

補償額 保険料
補償期間5 補償期間7 補償期間10
50万バーツ 2,812バーツ 3,698バーツ 4,585バーツ
100万バーツ 5,624バーツ 7,397バーツ 9,170バーツ
200万バーツ 11,248バーツ 14,794バーツ 18,339バーツ
300万バーツ 16,872バーツ 22,190バーツ 27,508バーツ
400万バーツ 22,496バーツ 29,587バーツ 36,677バーツ
500万バーツ 28,120バーツ 36,983バーツ 45,846バーツ

 

例えば補償額300万バーツにて補償期間10年に設定した場合、保険料は27,508バーツとなります。保険料は一括でのお支払いとなります(上記保険料はあくまでも一例でございます。実際の保険料はお見積りにより変動する場合がございます)。

 

何かを得るとその分リスクも伴います。ご自身を守る、財産を守る上で損害保険は大変重要と言えるでしょう。このような保険を今から備えていくことをおすすめします。

 

【著者】 佐々木 扶美 タイ資産運用アドバイザー

MDRT4年連続会員(世界中の生命保険・金融サービス専門職のトップクラスのメンバー。MDRTメンバーはビジネスと地域社会のリーダーとして、生命保険と金融サービスの専門家として世界中で認知されている)

在タイ12年。利回りの高い保険を活用した法人税、個人所得税の節税コンサルティング、および土地を使った資産運用のアドバイスを行う。配偶者はタイ人、タイ永住組。
メール:info@siamrcs.com
www.aseanlandbanking.com

 

 

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