【計測器特集】MITUTOYO (THAILAND) CO., LTD.

全営業マンがサービスエンジニアたれ / 「技術の伝承」を目指すミツトヨの戦略

川崎市に本社を置く総合精密測定機器メーカーの「ミツトヨ」は今年が創業85年。現在の測定機器ラインナップは、5,000点を越える。これだけの商品ラインナップを社員一人一人がカバーするための知識、専門の幅を少しでも厚く確かなものにするために取り入れている制度が、内外の研修制度である。

1997年に設立されたタイ法人「ミツトヨ・タイランド」でも同様の研修制度が導入されている。新人社員はまず1カ月の基礎研修を受け、一通りのプログラムが修了したとなれば、顧客の元へ。取引先の悩みごと、困りごとを聞き取りし、自らが成長するのも新人の重要な仕事だ。

さらに研修制度には、次なる課程も用意されている。日本本社もしくは東南アジアの中心であるシンガポール法人に赴き、1週間~2週間程度の技術研修を実施する。ここでみっちりと技術を磨かせる。底流に流れる思想は「培われてきた技術の継承」。ただ機械を売るだけ、長さを測るだけにとどまらないプロフェッショナル 集団育成の戦略が見える。

そのうえで顧客への対応を大きく二つに分け、相互の連携を図るのもミツトヨ式だ。それが「アフタサービス」と「ビフォアーサービス」。前者は製品の納入後、定期的なメンテナンスや操作ノウハウなどを顧客にアドバイスするのが主な仕事。「生産をストップさせない。生産性を向上させること。」を目指し、顧客からの照会や問い合わせに丁寧な対応を実施している。

一方、後者は顧客ニーズや事業内容を踏まえた提案型のサービスで、より高次に専門性、学術性に富むのが特徴だ。例えば、「タイランド4.0」や「モノのインターネット(IoT)」が導入された結果、どのようなことが解決され、どういった未来図が描けるのかを予測し、顧客に説明するという役割を担っている。現在、この職にあるタイ人技術者は6人。全員がソフトウエアの専門家でもある。

地球環境意識の高まりや技術の向上から来る世界的な測定需要の高まりにも、ミツトヨは真摯に取り組もうとしている。「機械を売っていくことも大事だが、それをサポートするための人の育成も大切。全営業マンがサービスエンジニアたれ」とタイ法人の角 太一氏。測定機器メーカーとしては風変わりなほど、人財の育成と技術の伝承に力を入れている。

MITUTOYO (THAILAND) CO., LTD.
精密測定機器の総合メーカー 株式会社ミツトヨのタイ現地法人
76/3-5, Chaengwattana Road, Kwaeng Anusaowaree, Khet Bangkaen, Bangkok 10220, Thailand
角 太一 (Mr. Sumi) E-mail:Sumi@mitutoyo.co.th Mobile +66 (0) 92-272-7929 Tel:02-080-3500

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