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MANUFACTURING EXPO開催 4日間で約8万人が来場

6月21日から24日までバンコク国際貿易展示場(BITEC)で、東南アジア最大級の製造業見本市「マニュファクチャリングエキスポ」が開催された。主催者によれば46カ国から2452ブランドがブースを出展し、4日間の来場者は79,904人にのぼったという。

精密測定機器の商社・宇野のタイ法人は、SPIエンジニアリングの工業用内視鏡を展示。大手自動車メーカーにもタイで採用されており、SPIエンジニアリングの日高剛生社長は「タイのローカル企業にも使っていただけるようになれば」と語る。NACHIのブースには食品用の瓶を運ぶロボットの姿が。ナチテクノロジータイランドの寶島章副社長は「食品工場で導入したいという声もタイで多くなっている」と新領域の開拓を狙う。IHIハウザーテクノコーティングは、六価クロムを使うクロムメッキの代替となるプラスチックコーティング技術をPRした。

ミスミは幅広い新商品をアピール

ミスミタイランドでは、新たに取り扱いを始めた射出成型機のスクリュー、加熱筒、3点セット(スクリューヘッド、逆止リング、シールリング)といった成型現場周辺の交換部品、また成型機内部の汚れを落とすパージ材、ヒーター、防錆材といったメンテナンス用品がブースに並んだ。今年は成型機関連製品の専用カタログ(日本語)も製作して、本格的にPRを開始する。商品は日本、タイなどから調達する。

開発中の射出成型取り出しロボット用のチャックボード(EOAT)自動設計ソフトも展示。ソフトはミスミのシステムと連動し、必要な部品を同社へ即座に注文できる仕組みになっている。ソフト完成後に無料で配布して多くの顧客への浸透を図る。その他、金型の検査冶具、プレス用の潤滑油などの新商品も並んだ。

「従来の事業だけでは成長が限られます。2桁以上の成長を果たすためには、新しい分野に取り組んでいかないといけない。金型を作っている企業は成型も行っているところが多い。今まで培ってきたQCT(Quality、Cost、Time)にさらに磨きをかけ、着実に事業を広げていきたい」とミスミタイランドの川辺道大ダイレクターは語る。

ものづくり商談会では4,000件近い商談が

タイで4回目を迎えた「Mfairバンコク2017 ものづくり商談会」(主催FNA、Reed Tradex)も21日から23日まで開催された。今回はHall 105が会場となり、タイ裾野産業振興協会と連携して、ローカル企業の出展や来場を強化した。前回に続き、大手企業によるビッグバイヤーズブースも設置。改造車の設計製造販売を手掛けるタイルンユニオンカーや置き時計やカメラ部品などを製造するセイコープレシジョンタイランド、航空機部品などを製造するC.C.S.アドバンステックなどがブースを構え、サプライヤー自社製品を積極的にPRする光景が見られた。

主催者によれば出展企業は191社、来場者は1万655人、商談件数は4,012件にのぼったという。9月21日から23日には、中国の上海で「FBC上海2017 ものづくり商談会」の開催も予定されている。

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