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第15回 メキシコの運送事情など
第15回 メキシコの運送事情など
今回はメキシコの運送事情などについてご紹介させていただきます。 メキシコの郵便・運送事情は日本と比較するとよくありません。タイと比較してもさらによくないというイメージが適当です。 インフラは思いのほか整備されていて、地方中小都市でもユニバーサルサービスを受けられないという訳ではありませんが、荷物の紛失・破損・届かないということや、「航空便で通常7日間」などの表記があったとしても、1か月以上届かないなどの極端に遅いということがしばしばあります。 国外からメキシコへ荷物を送る場合、メキシコ国内同士で送る場合、加えて、どのような荷物であっても追跡可能なサービスを利用することは必須と言えます。配送途中で盗難に遭う可能性もあるため、高価なものはもちろんのこと、代替できない書類原本などの郵送は避けた方がよいです。急ぎでなければ出張者にハンドキャリーしてもらうなどのより確実な手段を選択した方が賢明です。 また、残念なことにメキシコ国営の郵便局は機能していないということが通説です。メキシコ国営の郵便局を利用するサービスだと、国外からの荷物は、まず首都のメキシコシティに集約されます。その為、メキシコシティから遠く離れた地域で、陸送が長くなる場合は、紛失や遅延のリスクが極端に増すことになります。事実、モンテレイやグアダラハラ、アグアスカリエンテス、レオンなどの地方大都市圏でも郵便局を目にすることはありません。発送元がメキシコ国内外問わず民間の宅配サービスを利用した方があらゆるリスクを低減させることができます。 中でも、FedEx・DHL・UPSなどの世界的に有名な配達業者は前述のような地方大都市圏のみならず、地方中小都市でも営業所や配達トラックを目にすることができ、比較的安心してサービスを利用できます。自社で航空機や世界各国にトラックを所有しているか否かという点も一貫したサービスを受けれるかどうかのポイントとなりそうです。 次号では、外資系企業のビジネスに大きく影響する、メキシコの公式規格や輸出入についてご紹介させていただきます。
2019年11月1日掲載