Hola! メキシコ日系進出通信
第21回 メキシコ各州の特徴について(2)
先月号からタイや日本でも見聞きすることがある、メキシコ各州それぞれの特徴についてご紹介させていただいております。今号ではメキシコ中西部に位置しバヒオ地区にあるアグアスカリエンテス州について紹介させていただきます。
アグアスカリエンテス州の州都はアグアスカリエンテス市です。州全体の人口132万人弱のうち、約71%がアグアスカリエンテス市民、面積では約43%がアグアスカリエンテス市に該当します。 先月号で紹介したメキシコシティへ進出している日系企業としては金融業やサービス業が多いですが、アグアスカリエンテス州へは近年、日本から多くの製造業、特に自動車関連企業が進出しています。 多くの日本人の方々がアグアスカリエンテス市内に居住されていることから、メキシコシティほどではありませんが、アグアスカリエンテス市内でも衣食住や学校、ビジネス面も和のサービスを受けることが可能です。 また車で30分以内の市郊外に工業団地やゴルフ場、温泉、アメリカ主要空港やメキシコシティへ定期就航しているアグアスカリエンテス国際空港=AGUがあるためとても生活がしやすく、日系企業が進出しているメキシコ各都市の中でも治安が良いことで有名です(アグアスカリエンテスという地名は、スペイン語で“温かい水”を表しており、その名の通り温泉が湧きます)。 プロスポーツでは、1990年代後半のメキシコシティ所在時に黄金時代で2003年にアグアスカリエンテスにホームタウンを移したサッカーのネカクサ(Club Necaxa)と、バスケットボールのパンテラス(Panteras)の人気があり根強いファンがいます。リエレロス(Rieleros)というプロ野球チームも存在し1984年には小川邦和投手が在籍していたことで知られています。 フェリア(Feria)というお祭りはメキシコの各都市で行われていますが、なかでも毎年3~5月頃、約3週間の会期で開催されるアグアスカリエンテスのサンマルコス祭(Feria de San Marcos)というお祭りはメキシコ最大規模で、アーティストライブや遊園地、カジノ、クラブなど数多くのお店が期間限定で出展しており、会期中にはメキシコ国内外から800万人もの人々がアグアスカリエンテスを訪れるとも言われています。毎年11月上旬の「死者の日」の催しの中心地でもあります。 気候については、雨季は夏に集中していて、夏の昼間でもバヒオ地区の中で比較的涼しく感じます。総合的に一年中温暖で過ごしやすい気候です。
SHOWA DENKI MEXICO S.A. DE C.V. 梶本 嵩顕 Hola(オーラ)は「やあ!」「こんにちは」を意味するスペイン語です
20年6月1日掲載