Hola! メキシコ日系進出通信
第23回 メキシコ各州の特徴について(4)
ヌエボ・レオン州
ヌエボ・レオン州の州都は、メキシコ第3の都市であるモンテレイ市です。モンテレイ市は産業レベルが高く規模も大きいことから、メキシコの「産業首都」と呼称されることもあり、ひとりあたりGDPはメキシコ国内で最高額を誇ります。 また州北部はアメリカ合衆国テキサス州と接していることもあり、モンテレイ市や州北部を中心として主に製造業で外国資本の企業も多く進出しています。 外国資本の企業が多数進出していること、ひとりあたりGDPはメキシコ国内で最高額を誇ることから、モンテレイ市内中心部は巨大複合商業施設やナイトスポットも充実しおりメキシコ他都市とは異なるイメージであり、アメリカ大都市中心部に近い印象を受けます。 モンテレイ市の標高は540mほどで、約2,000mのバヒオ地区とは気候が異なります。日本と同じく四季があり、夏場は湿度も高く、35℃を超え非常に暑いです。冬は日本ほど寒くはないですが、稀に雪が降ります。
グアナフアト州
グアナフアト州には、マツダ・ホンダ・日野・トヨタの工場が進出していることから日系自動車関連企業も多数進出しており、レオン市やイラプアト市には多くの日本人の方々が居住されています。 グアナフアト州の州都であるグアナフアト市は「メキシコでいちばん美しい」とも言われ、ユネスコ世界遺産にも登録されている18世紀銀の生産で栄えていたコロニアル建築の街並みが有名で、海外からも数多く観光客が訪れます。 州最大の都市はレオン市で皮革製品産業が盛んで上質な鞄や靴などを安価で入手することができます。レオン市内から車で30分ほどのシラオ市コマンヒージャは温泉地で有名です。 標高は2,000mほどの高地にあるため、6~9月の雨季には激しいスコールが降ることもありますが、基本的には年間を通して乾燥していて涼しく、とても過ごしやすい気候です。
2020年8月1日掲載