タイ節税講座

Chapter2 第9回 タイの団体保険

今回はタイにおける団体保険についてご案内します。タイでは2000年頃より団体保険の需要が高まっており、2016年には団体保険の新規契約保険料が440億バーツまで上がり、今後も需要拡大が期待されています。

団体保険とは、会社が従業員の皆様の病気やケガに備えてかける、福利厚生を目的とした保険です。

メリット

  • 社員の皆さまの福利厚生の充実
  • 個々で契約するよりも、合計の保険料が割安
  • 個人保険では加入できない特約が付けられる
  • 保険料は福利厚生費として経費になる

弊社で提携しているバンコクライフ社でも団体保険プランがございます。ただ加入にはいくつか条件がございます。

【対象】

中小企業から大企業まで、社員数5名以上

【加入条件】

正規労働者のみ(フルタイム労働者のみ)

年齢は16歳~65歳まで(平均年齢を40歳以下にする必要があります)

社員の方全員が同時に加入する必要あり

社員の方全員が社会保険に加入している必要あり

キャリアステージレベル1もしくは2が対象

【キャリアステージレベル】

レベル1. 一般企業(特定のオフィスがある企業)

レベル2.特定のオフィスを持たない取引事業、産業事業

レベル3.特定のオフィスを持たない建設労働者、工場勤務の労働者、加工労働者

 

実際の団体保険のプランは社員数や性別年齢構成、事業内容によって加入いただけるプランが異なります。社員の方全員が同時に加入する必要はありますが、ポジションごとに保障内容をカスタマイズすることが可能です。ただし同ポジションの方は同じ保障内容にする必要があります)。保障内容は事故保障(事故によるケガ、障害など)、入院保障(入院費用、ICU代、手術代など)、通院保障(年間31回まで利用可)、歯科保障が一般的です。

 

サンプルプラン(例:商社 社員数21~30人規模)

◆一般社員の方

保障内容 保障額 保険料
事故保障 100,000バーツ 540バーツ
入院保障 最大108,500バーツ 1,554バーツ
通院保障 1回あたり600バーツ 2,184バーツ
歯科保障 最大1,500バーツ 900バーツ
  合計保険料 5,178バーツ

 

◆役員の方

保障内容 保障額 保険料
事故保障 400,000バーツ 2,160バーツ
入院保障 最大236,300バーツ 3,680バーツ
通院保障 1回あたり1,200バーツ 4,360バーツ
歯科保障 最大3,000バーツ 1,800バーツ
  合計保険料 12,000バーツ

 

※保障内容は組み合わせ自由です(例:入院・通院のみなど)。

 

団体保険は基本的に1年毎の更新となり、保険料は年齢によって変動します。保険加入者の入社、退職の場合もいつでも新規加入や途中解約が可能であるのも団体保険のメリットの1つです。団体保険につきましてもぜひお気軽にお問い合わせください。

 

【著者】 佐々木 扶美 タイ資産運用アドバイザー

MDRT4年連続会員(世界中の生命保険・金融サービス専門職のトップクラスのメンバー。MDRTメンバーはビジネスと地域社会のリーダーとして、生命保険と金融サービスの専門家として世界中で認知されている)

在タイ12年。利回りの高い保険を活用した法人税、個人所得税の節税コンサルティング、および土地を使った資産運用のアドバイスを行う。配偶者はタイ人、タイ永住組。
メール:info@siamrcs.com
www.aseanlandbanking.com

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