【計測器特集】NIKON SALES (THAILAND) CO., LTD.
軽量化、薄小化が進むモノづくり / 非破壊X線CTスキャナーの浸透がカギ
日本の主要な光学機器メーカーの「ニコン」が産業機器分野でタイを始めとした東南アジア市場に攻勢を仕掛けようとしている。主力製品となるのは、発売から10年以上が経過したロングセラー商品「画像測定器」と、高出力のマイクロフォーカスX線源を採用した非破壊検査機器「X線CTスキャナー」の二つ。製造メーカー各社が研究・開発(R&D)拠点としてのタイの将来性を注視する中、高品質の検査機器の重要性は日に日に高まりを見せている。「大きな転換期のうねりの中にある」とSales Managerの野村 佳之氏。勝負の一年となるに違いない。
同社のアセアン市場開拓を一体となって支えてくれているのが、40年以上のパートナー関係にあるタイ資本の総販売代理店Hollywood International Ltd.だ。業界最多クラスのエンジニアを抱える良き理解者。今後の拡販においても重要なキーパーソンとなる。二つの主力製品のうち画像測定器については、すでにタイ国内だけでも400台に迫る台数を売り上げ、東南アジアエリアにおいては販売実績ナンバーワン。知名度を活かして、さらなる上積みを図る。
一方のX線CTスキャナーの浸透が、今後の重要な成長のカギとなる。電子部品やアルミ等の鋳造部品の内部を、切断や破壊を行うことなくX線で検査できるのが同装置。樹脂成形部品などにも応用が効き、出力も130キロボルトから450キロボルトと幅広い。豊富なラインナップが多対象で多様な構造の検査を可能とする。
核となるX線源を自前で開発し、内製化しているのもニコン製品の大きな特徴の一つだ。これにより質の高いイメージを取得でき、細部にわたる観察、解析が可能となる。また使用者に優しいランニングコスト設計は何よりも嬉しい。もう一つ、「メーカーとしてノウハウを持つ当社が、顧客サポートのために現地に拠点を持っているというのが何よりの強み」と野村氏。こうした姿勢が、販売代理店との連携にも弾みをつけている。
自動車部品をはじめ電子部品、機能性樹脂部品の分野においても軽量化、薄小化が進むモノづくりの世界。だが、それは一方で、わずかな少しばかりの欠陥が重大な事故やリスクを引き起こす可能性をはらんでいる。一部の欧州系自動車メーカーでは安全確保のためのX線CT検査などの仕様化・標準化が進んできており、この流れは今後、全世界に向けて加速していく見通しだ。革新の進む産業界で、それからでは遅すぎる。NIKON SALESタイランドでは今、時代を先取りした営業活動に挑もうとしている。
NIKON SALES (THAILAND) CO., LTD.
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