【FA特集】KUROITSU (THAILAND) CO., LTD.
バリ取りの専業プロから出発した自動化の達人たち
メカ・制御等のタイ人技術者がトータルサポートをお届け
自動車部品等の生産過程で必要となるバリ取り設備の専門メーカーとして創業から満30周年を迎えた「株式会社クロイツ」(愛知県刈谷市)。そのタイ法人が、2008年8月に設立された「クロイツ(タイランド)」だ。リーマンショック後の冷めやらぬ混沌としたアセアン市場の中で、同社は類い希なバリ取り技術をステップに信頼を獲得していく。その過程で必要とされたのが、それだけに止まらないファクトリー・オートメーション(自動化)全般にかかるトータルサポート力だった。
メカ設計8人、制御設計9人、ロボットエンジニア9人、機械加工エンジニア3人、そして生産管理エンジニア3人。クロイツ(タイランド)が誇るタイ人技術者たちの陣容だ。さらに、社内にはマシニングセンタや工具研削盤も装備され、各種装置の部品や特殊工具の加工も自前で行うことができる。ひとたび自動化の相談や要請があれば、提案から機器の据え付け、メンテナンス、不具合の修正など一貫したサービスが提供できるのが同社の強みだ。
それは例えば、ロボットを使ったハンドリングシステムの導入だったり、カメラを装着させた外観検査・検査工程の実現だったりと、多種多様なニーズにも的確に短期間で応えていくことを意味する。「顧客の期待を裏切らない徹底した飽くなき自動化への取り組み姿勢が、多くのお客様から評価をいただいている所以です」とタイ法人Managing Directorの小岩井 岳氏は解説する。
言葉の表現としては簡単だが、並大抵のことではない。その高度な体制を頂点で支えているのが、勤務歴10年を超えたタイ人のベテラン技術者たち。彼らを勤務7~8年の中堅選手がサポートし、さらに数年の若手スタッフが日夜、技術の取得に取り組んでいるのがクロイツ(タイランド)の現場の有り様だ。ベテランから中堅へ、そしてビギナーへ。技術の伝授と高い定着率が、明日からの発展を確かなものにしている。
タイにおけるこれまでの自動化実績は圧巻の250件超え。特に直近3年の成長が著しい。バリ取り技術から端を発した総合サポート力でさらなる分野への進出にも挑む。
(2019年10月号掲載)
KUROITSU (THAILAND) CO., LTD.
02-325-0183 02-325-0097
小岩井(Mr. Koiwai)082-149-6923 koiwai_takeshi@kreuz.jp
Mr.Wanlop 099-108-8321 wanlop@kreuz.jp