いよいよ開催迫る! 出展社募集中!! FBCアセアン2023ものづくり商談会
世界中を恐怖の渦に巻き込んだコロナ渦から3年。ようやくピークアウトの兆しが見え、産業・経済の分野では、アフターコロナで各国が動きだし、とくにアセアンへの関心が高まっています。その中で、今年も5月から10月にかけ「FBCアセアン2023 ものづくり商談会」が開催されます。
「タイとベトナムの現地ネットワークが私たちの強みです」というNC Network Groupが主催するFBC(Factorynetwork Business Conference)。これまでにも増して実利性に注力して開かれるという今年の「FBC」の概要、特徴など、おすすめポイントを企業各社がいま求めるニーズ、背景と共に小暮マネジーングダイレクターに聞いてみました。
――まず、FBCについてこれまでの経緯は
バンコクでは10年目、ベトナムでは7年目を迎える、製造企業及び関連企業が現地調達や販路拡大をはかるため、在タイ・在ベトナム日系企業、タイ・ベトナムローカル企業を中心として開催される業界特化型の商談会です。出展社同士および出展社-来場者間で事前に商談申込を行うことで効率的にマッチング。コロナ以降、オンライン商談を導入し、オンライン出展+ブース出展を組み合わせたハイブリッド形式で開催しています。
――具体的には。特徴も…
各会場の特徴は後ほど紹介しますが、FBCアセアンの最大の特徴はタイ・ベトナム・日本を中心とした越境商談です。アセアンで№1のオンライン商談会プラットフォームを目指しており、昨年は500社以上が集結しました。
――今年のFBCで重視している点は
改めてデータベースの重要性を感じています。それは、アフターコロナで各国が動きだし、脱チャイナ、BCP(「Business Continuity Plan」の頭文字を取った言葉で、企業が緊急事態時の被害を最小限に抑え、事業が継続できるように対策や方法をまとめた計画)でアセアンへの関心が一段と高まっていると感じるからです。特に、日本の大手企業からBCP対策で、日本国内の生産への回帰、アセアンへの調達先開拓の相談が増えています。
――そうするとデータベースの充実が必須となる
このニーズに対応して当グループでは、タイ・ベトナム・日本でデータ開発チームをつくり、改めてデータベースの充実を図っています。アセアンのデータベース整理は必須です。この開発チームでは、工場登録数の拡大、登録各社の製品情報や設備情報のアップデートなど、情報の充実を図る作業を地道に行っています。それがFBCの成功にも活きると確信しているからです。
――FBCの重要性が増していると
そうです。日本のさまざまな会社がアセアンに再度注目しており、現地のサプライヤーの情報を求めています。アセアンの中心であるタイ・ベトナムで開催するFBCには意味があると自負しています。在タイ・ベトナムの日系だけでなく、ローカル企業が多数参加するので多くのニーズを満たせると考えています。
――ローカル企業とのマッチング希望は増えている?
コロナ前後に関わらず日系企業からの希望は多いです。一方で、ローカル企業側のニーズが変化していると感じます。大手ローカル企業は発注先を探すのではなく、自社の成長に繋がるような出会いを求めています。具体的にいうと、日系企業との技術連携です。特にタイはこれまで自動車産業の成長と共にローカル企業が成長してきました。しかし、自動車産業が頭打ちの状態で暗中模索しているのではないでしょうか。航空機産業など他分野への進出を検討していますが、その技術がない。そこで日系企業との技術連携を希望しているわけです。
――FBCではその点を意識したマッチングを?
BOI(タイ投資委員会)と連携し、そうしたニーズをもったバイヤーの集客をしていきます。5月のバンコク会場は、タイにおける3大展示会の1つである「Intermach/Subcon Thailand 」との併催です。100社以上の大手バイヤーが出展します。
――ベトナム会場の見どころは?
4年ぶりにホーチミンでも開催します。「Automechanica」という自動車・バイクをテーマにしたイベントとの併催です。1万人を超える来場者のイベントなのでベトナムでは大型の部類にはいる規模。ハノイ会場は7年目を迎え認知度が高まったので、今年も過去最大規模での開催となると思います。両会場ともに、中国からの生産移管による外注先の発掘を目的として、例年以上のバイヤーが集まると予想しています。日本国内の大手企業からの注目を感じています。
――最後にもう一度、今年の「FBCアセアン2023 ものづくり商談会」を総括して
商談会を含め、集まる場所を提供することがNCグループの1つの役目だと考えています。その最大規模のお祭りがFBCです。
ただ、商談する「場」を提供するプラットフォームも重要ですが、それだけでは出展者の皆さんに十分な満足を持っていただけません。各会場でご出展される企業様に実利をあげていただくためには、このプラットフォームに質の高い企業が集まる必要があります。だからこそ、タイ・ベトナムでそれぞれの政府機関を含めた様々なパートナーと連携することで、ビジネスチャンスが生まれる「場」にしていきたいと考えています。
5月~9月は実際に展示会場で会って、商品をみて話をする場を提供します。そして10月の「オンライン会場」は、現在製造業向けのオンライン商談プラットフォームとしては、アセアン地域でも最大級となっています。何より手軽に参加できて、ビジネスの拡大に大いにお役に立てると考えています。
このように「FBCアセアン2023 ものづくり商談会」は、成長著しいアセアン諸国の企業と商談、情報交換ができる有益な機会です。ぜひご参加ください。
2023年3月1日掲載