TVPバルブ&ニューマチックは工業用バルブ、計測器、エアシリンダー、継手、チューブなどを販売。医薬品や自動車、化学、電気電子部品などの工場が顧客基盤となっている。1990年に創立され、会計に優れたティダー・クリアンヒラン氏が販売、会計、倉庫、輸送の5つの部署を定め、わずか６人の従業員とともに立ち上げた。事業の発展とともに、会計、業務ソフトなどを導入し、体質のレベルアップを10年余り続けてきた。

同社のワサン・フタプラパン販売・技術支援部長は「組織開発における問題点のひとつに現状をつかむデータの不足と、将来の展望の欠如があります。展望にはデータの研究による裏打ちがなければなりません。たとえば昨年どんな問題を経験し、どうしようと思ったかなどと従業員から意見を吸い上げ、それを分析するのが第一歩になります」と語る。

ワサン氏は続けて語る。基本方針は業務を軽減するソリューションを進めることで、作業方法を研究してタスク管理、ツール導入に結び付けるわけです。実務的な部署単位の会議では、1.どんなデータが必要か、2.どのようにデータを活用するかを重視。「顧客データの一部をさらに研究したいとか、新たなデータを増加して顧客動向を分かるようにしたいとか、いろいろなニーズが出てきますね。また従業員からの意見を分析することで、問題、改善点の発見ができます」。それらをソフトウェアの担当者にフィードバックして新たなソフトウェアの開発につなげる。顧客だけでなく従業員のニーズにも応えるソフトウェアを実現させる。

ソフトウェアの開発は今年の第１・第２四半期に行い、第３四半期に導入・試行、最終四半期に定着させる計画。業務効率が格段に向上し、従来の人員のまま2019～2020年間で20～40％の業績アップが可能と見ている。

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