日本の大手クレーンメーカーのタダノはこの程、イタルタイ・インダストリーと合弁でタダノ・イタルタイを設立した。タイを“CLMV市場への進出基地”とする。

イタルタイ・インダストリーのアディットCEOは「タダノ・イタルタイはタダノのカーゴクレーンを販売するタイの公式総代理店です。ラオス、カンボジアも市場に含まれます。目標は2020年から年間500ユニットのクレーンの販売。売上は約5億バーツ」と話す。

タダノ・イタルタイの伊賀英俊社長は「イタルタイ・インダストリーを合弁相手に選んだ理由は、ラオス、カンボジアを射程に入れてタイを中心地域と判断したためです。タイのカーゴクレーン市場はアセアン最大。日本製のクレーン車が80％のシェアを占めています」と語る。

タダノは2012年にタイ工場を作り、カーゴクレーンの現地生産を始めた。生産力は年間1,000ユニット余り。今回の合弁会社の設立で生産基地と販売システムの一体化を図る。