泰日工業大学 ものづくりの教育現場から

『日本のものづくりの真髄をタイで学ぶ』

タイでものづくり教育を進める泰日工業大学(TNI)の例をもとに、中核産業人材の採用・育成について検討します。TNI国際プログラムは、 本年8月開講に向けて、実施体制を整え、学生入学申し込みも最終段階にあります。インダストリー4.0やタイランド4.0などデジタルテクノロジーが今後の産業や技術革新の中で中心課題となっています.

これらをテーマにTNIが英語で実施するタイで初めての試みに、アセアンのほか、日本、ロシア、EU、中国、台湾、アフリカ、バングラデシュ、パキスタン、ブータンなどからも深い関心を寄せていただいています。本号では、TNI幹部がアセアン各国大使と意見交換した結果をお伝えします。

TNI国際プログラム開講に向けて、アセアン各国大使と意見交換

TNI (泰日工業大学) は、お蔭様で昨年創立10周年を迎え、本年8月に、タイ・日本をはじめ世界各国の学部生を対象にした、英語による国際プログラムを開始します。工学部のデジタル工学(DGE、定員30人)、情報技術学部のデータサイエンス・解析学(DBA、定員30人)、経営学部の国際ビジネス経営学(IBM、定員60人)の3コースで、詳細は、本頁右下の『ご案内』をご参照ください。TNIでは幹部が昨年12月からアセアンなどの近隣各国大使館を訪ねる一方、これらの大使館からもTNIを訪問頂き、上記3テーマ、30人に支給する奨学金のほか、カイゼン、ものづくり思想などのタイ国で実施する日本的ものづくり教育の普遍性、意義についても意見交換しました。アセアン大使らの訪問写真とともに、これらの貴重な意見をご紹介します。

アセアン各国大使の意見 (ご来訪順)

  • インドネシア大使館 教育・文化担当官 ムスタリ教授:今回案内を受け、TNIとインドネシア大学の積極的協力に向けインスピレーションを受けた。尼泰(両国) の大学協力を支援したい。社会・文化公使参事官 ドド・スラジャット氏:TNIを訪問、教育内容に啓発を受けた。今後TNIでインドネシア学生が学ぶことを望む。
  • フィリピン大使館 マリー・ジョー・ベルナルド‐アラゴン大使: TNI幹部の温かい歓迎に心から感謝、ビデオプレゼンなど、素晴らしく色々なことを教えてくれた。また日本の協力貢献にも感銘。今後の協力と発展を願っている。
  • カンボジア大使館 ロン・ウィッサロ大使:TNIを訪問でき、またTNIが国際プログラムを開始すると聞き、心から感謝と喜びを表したい。タイで日本の技術習得の奨学金を受けることができる、またカンボジア人が日本での奨学金を受ける機会も得られ、タイの技術を学ぶことができるのも素晴らしい。カンボジアの技術と科学発展のための人材育成をありがたく思っている。
  • ベトナム大使館 グエン・ハイ・バン大使:ものづくりの取り組みなど、TNIの幅広く、貴重な情報に感謝。ベトナムの産学連携にはギャップがあり、今縮める努力をしているが、TNIのビジネスへの取り組み、広範なネットワークにも感銘。TNIの100%就職支援も感銘。今タイには、ベトナム人が10万人いるが、今後大学間交流(教員・学生)、奨学金などを含め、このプログラムを全面支援したい。
  • マレーシア大使館 ダトー・ジョジエ・サムエル大使:マレーシアは1970年代日本・韓国・台湾に学ぶルックイースト政策を採り、日本の労働文化などに好印象を持ち、手本にしてきた。大変貴重な情報を頂き感謝。TNIの100%就職保証も素晴らしく、インダストリー0を目指す時代で、大学間協力を支援したい。タイのマレーシア企業は500ぐらいあるが、技術関係は少ない。商工会議所とも連携をとり協力したい。
  • ミャンマー大使官 ウ・ミョー・ミン大使:TNIの歴史と教育について説明いただき感謝。ミャンマーは、タイと日本に親近感があり、両国との関係を深めたい。タイーミャンマー協力、教育協力、奨学金、TNIに学生派遣を具体化したい。

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