【ゼネコン特集】N.S.L. CONSTRUCTION CO., LTD.

年10%の高い伸びで成長続けるタイのゼネコン企業 / 高品質の日本水準、ワンストップサービスが特徴

新築工場建設や増改築工事の相談や打ち合わせから、用地取得、設計、施工、各種手続などワンストップでサービスを手掛けるタイ資本の総合建設会社がある。しかも、品質は高クオリティーの日本水準。日本人の一級建築士らが複数人スタッフとして常駐し、日本語での一貫対応が終始可能。それでいて費用面でもリーズナブルと、競争力も十分に兼ね備える。社内には設備エンジニアもいてクリーンルーム等難度の高い工事も難なくこなす。それがバンコク・ラープラオに本社を置くタイのゼネコン企業N.S.L. CONSTRUCTION CO., LTD.だ。

社長のSUCHARTLAOKULSANT(スチャート)氏とManaging DirectorのSURAPONG LAOKULSANT(スラポン)氏は実の兄弟。兄がグループ全体の統括を、弟が社業の実務全般を取り仕切る。気心知れた兄弟だからこそできる機敏な対応、不測の事態下での確かな判断力が支持される所以となっている。

日本の大手ゼネコンから工事を受注する下請企業(サブコン)から出発した同社。その丁寧な仕事ぶりが高い評価を得て1998年、自らが総合建設会社としてスタートすることになった。以来20年余り。さまざまな実績を携えて、今日を迎えている。受注事業の7~8割は日系企業。残る2~3割も欧米系企業からの受注だ。従業員も約70人体制までに増え、このところは年10%以上の高い伸びで成長も続けている。タイ企業の今を代表するホットな一社だ。

化学プラントなどの高度な建屋建設にもジョイントベンチャーの一社として参画した経験を持つ同社。東北部ナコーンラーチャシーマー県では、タイ政府系の製油大手バンチャーク石油から巨大ソーラーファーム(太陽光発電所)の建設請負工事も担った。自動車部品や電気部品といった汎用性の高い製造工場建設の実績は豊富であるが、今後は食品、製薬工場の実績あるエンジニアを中心にHACCP対応食品工場や、無菌製造室のある製薬工場等対象分野を拡大していく方針だ。

タイ政府や産業界が進めるタイプラスワンなどを念頭に、今後はタイをハブとした周辺国への進出を視野に入れた企業や業界のサポートも進めていく。「そのためには核となって事業に携わってくれるタイ人スタッフの育成が欠かせない」とスラポン氏。100件を超える受注実績を引っ提げて、N.S.L. CONSTRUCTION社のさらなる挑戦は続く。

(2019年9月号掲載)

N.S.L. CONSTRUCTION CO., LTD.

1495 Soi Ladprao 94 (Panjamitr), Ladprao Road, Plubpla, Wangthonglang, Bangkok 10310

Web:http://www.nslcon.com/ Tel:02-934-7215-16     E-mail:nslconstruction@nslcon.com

ジャパンデスク 担当:林 Tel:064-213-1142

 

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