【METALEX特集】NAGASE (THAILAND) CO., LTD.

「METALEX」初出展で溶剤ガス回収再生装置を展示
微粒子計測装置、放射線被曝量測定バッジも

金属加工の脱脂洗浄をはじめ、ハードディスクなどの精密部品やガラス部材の洗浄工程で欠かせない有機溶剤(洗浄剤)。かつては気化したものをそのまま大気中へと放出していたが、地球温暖化への影響や環境保護意識の高まりから近年はこれを回収し、再利用する動きが広がっている。タイでもここ数年、関心が広がりつつあり、企業の中には取り組みを開始するところも出始めている。こうした中、1832年創業の日本の化学系専門商社「長瀬産業株式会社」(東京・大阪)では、さらなるタイ市場への浸透を目指して、東南アジア最大規模のモノづくりの展示会「METALEX」への初出展を決めた。共同出展のパートナーは、高性能有機溶剤ガス回収装置を開発した「株式会社モリカワ」(同)と、微粒子計測装置のトップメーカー「リオン株式会社」(同)だ。

タイ法人ナガセ(タイランド)の開設から今年でちょうど30年。数々の製造現場に関わってきた同社では、ここ数年のタイ市場の変化を肌身で感じている。「これまでは、投資をするならまずは生産装置。環境機器は後回しというのが大方の認識だった」と担当者。ところが、市場が成熟し産業の高付加価値化への意識が高まると次第にニーズも広がり、引き合いも見られるようになった。今がベストタイミングと見る。  モリカワが生産する有機溶剤ガス回収装置「REARTH(リアース)」は、日本で開発された20年来のトップ製品。地球温暖化防止大賞優秀賞など数々の受賞歴を持つ。新製品の「F型」は同社独自の技術「圧縮深冷凝縮方式」を採用。次世代フッ素系溶剤(HFO系)や炭化水素系他の溶剤の回収を可能にした。高い溶剤回収率で溶剤の大気放出量を大幅削減。回収した溶剤はリユースが可能で、大幅なコストダウンにも資する。「場所を取らないコンパクト仕様。タイ市場でも貢献したい」と森川毅社長は語った。  一方、リオンが出展するのは微粒子計測装置「パーティクルカウンター」。空気中、液中の不純物を測定し、クリーンで純度の高い生産環境を管理する。精密部品や医薬品、食品加工など用途は多彩。製品の価値を高めていくにはなくてはならない存在だ。ナガセ(タイランド)では専用のサービスセンターをタイ国内に開設。設置から校正、保守メンテナンスまでの連携を図っている。  また、展示会では今年から本格販売を開始した「放射線被曝量測定バッジ」(長瀬ランダウア製)の紹介も行う。タイでもX線検査装置の導入が広がるなど被爆に対するケアは喫緊の課題。バッジを定期的に回収・測定することで、人体への影響も最小限にすることが可能となる。

2019年11月1日掲載

長瀬タイランド(長瀬産業タイ現地法人)
No.952 Ramaland Building 14th Floor, Rama IV Rd. Kwaeng Suriyawongse, Khet Bangrak, Bangkok 10500 Thailand Tel: 02-825-7000 Fax: 02-825-7110
渡邊(Mr. Watanabe)  Tel: +66 (0)81-825-3914 E-mail: watanabe@nagase.co.th アーヌット(Mr. Arnut)(Thai) Tel: +66 (0)81-860-2127 E-mail: arnut@nagase.co.th
長瀬産業HP https://www.nagase.co.jp 長瀬タイHP https://www.nagasethai.com

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