工業用テント事業を継承 アユタヤに協力会社の製造拠点も
製造業向けサービスのエンジニアリング商社「TOMAS ENGINEERING (THAILAND) Co., Ltd.」(野崎幸三社長)は今年、設立からちょうど10周年を迎えた。工場の生産設備、集中管理システムや自動化、各種産業機器の提供やサポートなどを手広く展開。日系企業を中心に多くの製造業のタイ事業支援を行ってきた。7月からは新たに、工業用テント事業を社業の柱に取り込み、今後も拡大が見込まれる生産施設需要に応えていく方針だ。設計から製造、施工までワンストップでのサービス提供を目指す。 工業用テント事業は、タイで長年の取引先である太陽工業株式会社(大阪)のタイ法人「THAI TAIYO TENT CO.,LTD.」から継承した。すでに5~6年前から販売店としての実績があり、今回、太陽工業の商業・スポーツ市場へのシフトに伴い、事業を引き継ぐことになった。既存の取引先約200社のアフターサービス一切も継承、経験豊富な営業・タイ人の設計・施工エンジニアも転籍した。従前にも増したきめの細かいケアで顧客の信頼を勝ち取っていく。 アユタヤにあった太陽工業の製造工場は、パートナー会社であるNeo Max 2021(Thailand) Co.,Ltd.が引き継ぐ。同社社長のシュウ・ヴィセッサン氏はThai Taiyo Tent創業時からテント販売に従事したベテランで、野崎社長は旧知の昵懇の仲。頻繁な連絡を背景とした機動力を武器に、顧客のオーダーに沿った的確な受注とサポートでシェア拡大に挑む。 提供するテントの品質は、太陽工業が日本で製造するものと変わらぬ高品質なジャパン・クオリティー。3-5年も経てば劣化の進むローカル製品などとは根本から異なる。タイ現地工場で加工することからコストダウンも実現でき、工期の短縮も容易となった。タイの準拠法に基づいたテントの設計や工業団地内における建築申請など煩雑な手続きも、ワンストップで受注していく方針だ。 工業化が進むタイ市場ではあるが、現在は、大量生産向け組立工場にはじまり、製品・部品開発といった付加価値の高い施設など多種多彩な製造拠点が混在しているのが実情だ。こうした中で、「生産状況に応じて増改築や移築が容易な高機能テントの需要はまだまだ続く」と野崎社長は読む。「成長著しいタイ市場であるのだから、それに臨機応変に対応できる体制を整えないと」とも語った。 アユタヤ工場で対応できない特注品などは引き続き太陽工業の協力などを得て、日本から輸入するルートも既に確保済みだ。アフター・コロナの需要回復を視野に、攻めの一手で臨む。
Tomas Engineering (Thailand) Co.,Ltd. 担当:
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2021年7月1日掲載