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COSMEX 2018開催、日系化粧品活況続く

原材料、容器、ラベリング、梱包など化粧品産業の総合展示会「COSMEX 2018」が10月30日から11月1日までバンコク国際貿易展示場(BITEC)で開催された。

日本の化粧品業界は、訪日外国人客による国内市場のインバウンド需要と、中国や東南アジア諸国を中心としたアウトバウンド(現地)需要で活況を呈しており、日系企業の出店も目立った。グラセル(タイランド)(一迫守MD)では、ボトルデザインにこだわった「TNYAO」などタイおよび日本で製造された化粧品容器などをPR。同社はタイで金型、成形、塗装(UV)、真空蒸着、印刷、検査までを一貫して行っている。2012年に設立後、順調に受注を伸ばし、この度、工場を増設。インジェクション2台、インジェクションブロー2台、自動機1台などを導入して旺盛な需要に応える。2,500平方メートルの倉庫も新設した。

谷村敏昭社長は「日本はインバウンド、アウトバウンドとも衰えていない。本当はタイでサポートしたいが、タイでの充填が増えており、忙しくて難しい」と語る。さらなる設備増強へ、貸工場の利用も検討しているという。「日本はこれ以上製造を増やせないと思う。機械を動かす人が確保できない。タイに求めるしかないと思っている。多少賃金が高くても一番安心感がある」と、さらなる拡大も示唆した。同展示会は来年、11月5日から7日までBITECで開催される。

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