ネットマークス（タイランド）は1997年に製造業関連のデータネットワークシステムの設定・管理の専門企業として設立された。以来、システム・インテグレータ（SI）として事業を行っている。すなわちネットワーク・システム業務の請負人である。多様なデータネットワークシステムのニーズは、実に多彩で差異が大きいことから、ネットマークスは企業のニーズに応じた多様なサービスの提供で対応している。それはネットワーク・システムのベースの構築から、用途に応じた専用ソフトウェアの開発までを包括する。

東南アジア各国に構える支店網

ネットマークス（タイランド）のドゥラルート・セーンウドムルートGMは「ネットマークスは製造業関連のデータネットワークシステムの設定・管理方面の事業を進めてきました。お客様のニーズに合致した最良の選択肢を提供しています。同時にまた、お客様の事業を深く理解する熟練した専門チームがビフォアおよびアフターのサービスを担当します。お客様が使用するITシステムの安全性と効率を高めて、ニーズを満たします。お客様はこの分野のコスト削減も当然進めています。当社は担当者のチームワークによる知識、能力の増進と、高い基準による業務の遂行を常に進めています」と語る。

ともあれ、同社のマーケティング戦略は新規顧客基盤の拡大を第一としている。現有の日系企業の顧客基盤、国内の顧客基盤だけでなく、さらには海外事業にも目を向ける。同社はベトナムやマレーシア、インドネシアなどAEC（アセアン経済共同体）内に支社網を持っており、体系的なサービスを充分に提供することが可能である。最良の品質を持つ適切な選択肢を択び、担当者の知識・能力の可能性を全開させる。顧客の業務のさらなる効率化を進め、他のSI事業パートナーとの協力関係を常に発展させて、同社では及ばないサービス分野を補完している。

現在、ネットマークスは4つの事業を行っている。第1にネットワーク・インフラストラクチュア。これは組織のITシステムの重要な基礎構造で、あたかも各種の車の通行を円滑にさせる道路システム、ハイウェイのようなもの。各種の車が組織内で使用される各種のアプリケーションのデータにあたる。基礎構造の設計が欠陥含みだと、データが円滑に流れず各所で停滞してしまう。それゆえ、ネットワーク・インフラストラクチュアの優良な設計が求められる。各方面の要点を押さえた専門家の厳しい査定を受けることで、組織が求める最大限の機能を効率的に発揮させることが出来るようになる。当然、組織の将来の成長も視野に入る。

第2はソフトウェア。すなわちサーバー&ストレージハードウェアの選択で、狙いは業務に合致する適切さである。サーバーの機能またはサーバーに組み付けられるアプリケーションの作動性の良さが焦点となる。CPU、メモリー、ハードディスクのスペックを検討し、最低でも円滑な動作を確保し、高速で使えるようにすることである。業務ユーザーのニーズに迅速に応えることが何よりも求められる。現在のユーザーにはバーチャリゼーションの使い方が普及しており、サーバー&ストレージは弾力性の高い機能を満たさなければならない。高い効率は言うまでもなく、ハードウェアの選択はアップグレードの可能性が焦点となる。将来処理するデータ、ユーザーの業務使用の増大を充分に保障するものでなければならない。またハードウェアを据付ける場所の広さも、ハードウェアを選択する条件として重要となる。

第3に省エネルギーソリューション。3つの主要な機能を持つソフトウェアを準備している。第1にNET-ECOメジャーで計測された電力エネルギー、温度・湿度の数値などデータの保管。第2にリアルタイムの数値とヒストリカルな数値の両方を表示すること。ビルの棟単位、フロア単位での表示を、日、月、年ごとにまとめた比較を可能にする。第3にNET-ECOコントロールによる各種のエコ管理を進める動作制御。例えばエネルギー節約を進めるため、各種のエアコンなどを制御する。

第4にITのセキュリティーシステム。インターネット、システムを通じた外部からの危険の侵入を防御するソリューションである。ゲートウェイを通じて侵入し、トラフィック機構に打撃を及ぼすものには、大別してEメールトラフィックとウェブトラフィックの2つがある。それゆえ両種のトラフィックに合致したソリューションを選択することになる。

日本レベルのサービスを提供

ドゥラルートGMは語る。「当社は自動車産業の顧客にターゲットを絞っています。ここ2～3年、自動車市場は不振が続きました。それによって当社の伸びも鈍化が続きました。しかし今後3年以内に30％成長する目標を定めています。現在、当社の顧客基盤の70％は日系企業が占めています。当社は国内外で顧客基盤の拡大を進め、新たなソリューションを提案して、多様なサービスをお客様に選んでもらうことができます。ネットマークスの長所は、お客様の事業とニーズを実態に即して理解していることす。特に日系企業および製造業については深く知っており、お客様のニーズに迅速に応えることが可能となります。当社は経験豊富な担当者がそろっており、また常に知識のアップグレードも行われています。体系的なサービスを提供するSI企業として、ケーブルリンクからアプリケーションまで漏れなく、ワンストップサービスで完璧にカバーします。日本レベルの高い品質のサービスを、タイレベルの安い価格で実現するのが当社の強みです。お客様も同じチームとして包摂するので最良のサービスが行えます。最大の利益と効率をお客様の現場に実現いたします」。

IT業界は、常に変化しており、実に挑戦に満ちている。経済不況やその他の衝撃に直面しても、IT業界の動きが止まることはない。現実の変化についていくだけでも常に自己変革を強いられる。正確かつ迅速に顧客のニーズに対応するには、常に自己が変化していなければ不可能なのだ。将来的にはタイのＩＴ業界は、ソフトウェアもハードウェアもさらに進歩し続けてやまないだろう。さらにクラウド技術の発展が効率化を担うことは否定できない。業界内の競争もさらに激化すると見られる。

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